2/4 ダンス保育園! ! @横浜ダンスコレクション

 

 

横浜ダンスコレクション2017 連携企画
 
ダンス保育園 ! !
 
VO.2
 
 
 
 
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  photo:Yota Kataoka
 
 
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  photo:Yota Kataoka
 
 
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  photo:Yota Kataoka
 
 
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  photo:Yota Kataoka
 
 
 
 
子どもを育てながらエネルギッシュに活動するアーティストと、子育て中も芸術鑑賞をあきらめたくない人を応援する、新しいプラットホーム「ダンス保育園 ! !」。
 
ダンスフェスティバルや芸術祭、イベント託児マザーズと連携し、公演中や幕間、観覧中に子どもたちを預かるキッズスペースで、自身も子育て中のアーティストたちによる多彩なパフォーマンスやワークショップが繰り広げられます。
演出・振付は「珍しいキノコ舞踊団」のダンサー・振付家、篠崎芽美。
空間構成は二児の母の建築家・永山祐子。軽いブロックや蚊帳のテントの組合せで、キッズルームとアートスペースがゆるやかにつながります。
 
「ダンス保育園! !」は、未来の社会が求める新しい複合型スペースの、ひとつのモデルケースとして開催されます。
 
 
 
ダンス保育園 ! ! 
ワークショップ&パフォーマンス
Vol.2
 
2月4日(土)横浜赤レンガ倉庫1号館にて
「横浜ダンスコレクション2017」の連携プログラムとして開催します。
 
 
日時:2017年2月4日(土)
   
   13:00〜14:30
   篠崎芽美とダンス保育園!!ダンサーズクラス
   1) パフォーマンス(約20分を予定)
   2) ワークショップ(2才〜小学生低学年)
 
   14:30〜15:30 
   康本雅子とSAROクラス
   パフォーマンスとワークショップ(5才〜小学生)
 
   13:00〜16:00(いつでもご参加できます)
   工作ワークショップ
   sunshine to you! & 永山祐子建築設計
   
 
会場:横浜ダンスコレクション2017
    横浜赤レンガ倉庫1号館 2Fスペース
 
演出・振付:篠崎芽美(珍しいキノコ舞踊団)
 
出演:康本雅子
   ダンス保育園!!ダンサーズチーム
   国広和毅(歌と演奏)
   SARO(タップとパーカッション)
   ほか
 
参加費:ダンスワークショップ 1500円
   工作ワークショップ500円
 
予約:info@traumaris.jp 
   ダンス保育園!!実行委員会(TRAUMARIS内)
   ★希望クラス、お名前、年齢、ご連絡先を明記の上
    メールにてお申し込みください。
   ★保護者の方の付添いが必要です。
 
定員:各20名
 
空間構成:永山祐子(建築家・デザイナー)
 
 
主催:ダンス保育園 ! ! 実行委員会
 
企画:住吉智恵(TRAUMARIS アートプロデューサー)
 
制作:TRAUMARIS、合同会社キノコノキ
 
共催:イベント託児マザーズ
 
助成:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団) 
   ※東京都内での活動に対し。
 
協力:横浜赤レンガ倉庫1号館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
   横浜ダンスコレクション2017 http://yokohama-dance-collection.jp/
   イベント託児・マザーズ
 
★ワークショップは一般の方も観覧可能です。
★記録写真と映像を撮影いたします。写り込みを希望されない方はお申し出下さい。
★フロアはきれいに掃除されていますが気になる方は着替えやタオルをご用意ください。
 
 
託児サービスのご予約:
イベント託児・マザーズ   
お電話にて直接お申し込みください。www.mothers-inc.co.jp
TEL.0120-788-222(平日10:00〜12:00、13:00〜17:00)
 
 
アーティスト紹介
 
演出・振付
篠崎芽美
 
ダンサー・振付家/珍しいキノコ舞踊団
 
珍しいキノコ舞踊団ダンサー。主に独学で身体表現を磨き、高校在学中に珍しいキノコ舞踊団に初参加。大学卒業後に再びキノコに参加しその後の全作品に出演している。また並行してソロ活動 も行っており、2010年にはソロ作品『ウェルダン』をリトルモア地下にて発表。そのほか「長嶋五郎(ゴンゴン)展」(リトルモア地下)、「青山健一展」(TRAUMARIS)などでさまざまなアーティストとコラボレーションも行っている。Balanced Body認定ピラティスマットトレーナー。2014年に出産。以降、子供や親子に向けたWSにも取り組んでいる。
 
 
 
 
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                photo: Yota Kataoka
 
 
康本雅子
 
ダンサー・振付家
 
主に舞台・映像作品での振付、出演を経て『絶交わる子、ポンッ』(2012年)を期に福岡へ移住。以降は企業とつくるダンスや小学校の特別授業、市民を対象にしたワークショップなど、地域に根ざした活動に関わる。2015年からは京都に在住。 二児の母。http://yasumotomasako.net/
 
 
 
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空間構成
 
 
永山祐子 建築家・デザイナー
 
1975年東京生まれ。昭和女子大学生活美学科卒業。1998〜2002年 青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事として「LOUIS VUITTON 京都大丸店」、「丘のある家」、「ANTEPRIMA Singapore ION店」、「カヤバ珈琲」、「SISII PRESSROOM」、「木屋旅館」など。ロレアル賞奨励賞、JCDデザイン賞奨励賞、AR Awards(UK)優秀賞、Architectural Record Design Vanguard 2012(USA)、JIA新人賞などを受賞。京都精華大学、昭和女子大学、お茶の水女子大学、名古屋工業大学などで非常勤講師を勤める。 
 
 
 
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「ダンス保育園 ! ! 」は、軽くて丈夫な「壁ブロック」と半透明の「カヤの小屋」を使った、毎日つくりかえていくことができるスペースです。
ベーシックプランでは会場に軽い発泡スチロール製の「壁ブロック」を並べ、緩やかなフィールドを作ります。
「カヤの小屋」(テント、ティピー)はいくつか種類があり、ここで乳幼児を寝かせたり、授乳したりすることができます。また子供の遊び場になる小屋や、イベントやワークショップ等、色々な使い方を考えることができます。
 
 
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ステージプランでは「壁ブロック」を動かすことでフィールドのかたちを変えることができます。「ダンス保育園!!」のダンサーやアーティストは、小屋やブロックの合間を縫って踊ります。動かした「壁ブロック」は客席とステージの間仕切りや机として使われます。
 
 
 
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ワークショッププランでは「壁ブロック」を島状に置くことで、いくつかのワークショップやイベントを行うことができます。最初の状態は白い「壁ブロック」と白い「カヤの小屋」でできた、真っ白な空間です。そこに子供たちが絵を描いたり、洗濯バサミをくっつけたりすることで、徐々にカラフルに色づいていきます。
 
 
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「ダンス保育園!!」は誰にでも組み立てられる構造を考えています。
そのために2つの材料を考えています。
「壁ブロック」は発砲スチロールでできています。
規格サイズの発泡スチロールを等分に切って「壁ブロック」を作ります。「壁ブロック」を組むことでいくつかのユニットができます。このユニットを好きなかたちに置くことで緩やかなフィールドを作ります。
「カヤの小屋」(テント、ティピー)は蚊帳の生地でできています。
蚊帳は軽くて丈夫なので、組み立てや解体がとても簡単です。少し骨組みを工夫すれば、様々なかたちのあずまやを作ることができます。
この2つの材料を使ったスペースはとても簡単に作ることができます。
まず会場全体にパンチをひきます。
次に「壁ブロック」を並べて「カヤの小屋」を組み立てます。「壁ブロック」は軽いので、小学生でも運ぶことができます。
イベント期間中、遊んでいる子供たちやワークショップによって、「壁ブロック」や「カヤの小屋」がカラフルになっていきます。終了後は、そのまま解体をして、発泡スチロールはリサイクルへ、蚊帳は保育園や家庭で再利用されます。

 

install_recycle.jpg緩やかにつながるフィールドでは、様々なイベントが誘発されると考えています。
例えば、広々としたフィールドを使って、親子でダンスをするワークショップが開催されるかもしれません。白い「壁ブロック」や「カヤの小屋」にペイントするワークショップも開催されるかもしれません。ほかにも飛び込みのマジックショーや、子供たちが考えた秘密基地が作られるかもしれません。
 
「ダンス保育園!!」ではダンサーやアーティストたちがパフォーマンスを演じるステージと、一時託児サービスに合わせて、ステージのまわりの人やイベントと緩やかにスペースを共有していくことができます。
 
*写真はスパイラルホール・ホワイエの空間に合わせたパイロット版
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工作ワークショップ
 
sunshine to you! 
 
 
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sunshine to you!
木原 佐知子 / sachiko kihara
 
デザイナー。太陽の光、海に行く道、緑の中の風など、日常の中にある自然をシンプルに楽しむためのプロダクトライン「sunshine to you!」を主宰。
日々の暮らしの中で自然をたのしむことを、デザインを通じて表現している。
その他にもプロダクトのみならず、グラフィック、ファッション、空間、ワークショップ企画に至るまで、現在活動の幅は広がっている。
 
Official HP www.sunshine-to-you.com
online shop  www.shop-sunshine-to-you.com
mail info@sunshine-to-you.com
instagram sunshine_to_you
twitter @sunshine_to_you
 
 
 
一時託児サービス
 
 
イベント託児Mother’sにご協力いただきます。
 
イベント託児とは、観劇やコンサートの間、子どもを預かるサービスです。
歌舞伎座や新国立劇場などの劇場、国立新美術館などの美術館、チケットサービス機関といった各所と提携して、芸術文化施設が託児費用の一部を負担することで、子どもを持つ鑑賞者の来場を促すサービスを初めて提案し、多くの親子に利用されています。
創業18年、登録スタッフ約200名、無事故という実績を持っています。
 
 
 
企画の経緯とこれから
 
 
いま、子どもを育てながら仕事をする母親や父親にとって「保育」はますます切実な問題になっています。アーティストの中にも、創作と育児をどちらもあきらめず、活動を長期間中断することなく、何とか両立しようと頑張る人たちが増えてきました。
 
常日頃、ダンスや演劇、ヨガやピラティスなどのスタジオと、保育のスペースは、実は親和性が高いのではないかと感じていました。朝から夜までたえず人が出入りし、しかもそこにいるのは並はずれて身体感覚に対して意識の高い人たちです。ハイハイする赤ちゃんと同じくフロアに基づいた目線で、おたがいの身体の声に耳を澄まし、見守っている人たちなのです。それは小さな子どもが育つ環境として、豊かな可能性を持っているのではないかと考えました。
 
そこでこの度、ひとつのモデルケースとして「ダンス保育園!!」を提案します。
ダンサーやアーティストたちがパフォーマンスを繰り広げるステージと、託児サービスや、アートのワークショップを行う小屋やフィールドが、緩やかにスペースを共有します。
 
企画者自身は子どもを育てた経験はありませんが、もちろん育てられた経験ならあります。
母子家庭に育った私にとって、最古の記憶は、2歳で保育園に預けられ、ベビーベッドの柵の間から見た風景です。当時は保育所を利用するお母さんが少数だったからでしょうか、ほとんど寝かされていただけで、楽しい思い出はありませんでした。
 
その後、祖父母や母、叔母叔父、いとこたちと一緒に暮らすようになってからは、瞬間最大9人の3世代家族の中で育ちました。2つの対照的な環境を経験して知ったのは、多様な人たちのいる環境で暮らすことの安心感や生活の工夫でした。(もちろんそれ以上にやっかいなこともたくさんありましたが!)
 
劇場や美術館に来られる方々には小さな子どもを連れた家族がたくさんいます。あやしながらの鑑賞は落ち着かず集中できないでしょう。長時間抱っこしながら立ちっぱなしは疲れるでしょう。時には大人だけでじっくり楽しむ時間がほしい人もいるでしょう。
また出演するアーティストたちも、もし子どもを安全に預けられる場所が会場近くにあれば、ストレスなく活動に集中できるはずです。
 
「ダンス保育園!!」は実験的なプラットフォームとして、まずは小さな規模でスタートします。
初回2016年10月2日「DANCE NEW AIR2016」(スパイラルホール・ホワイエ)では、延べ約100名の子どもたちがダンスとものづくりのワークショップに参加しました。
この度、横浜ダンスコレクション2017の会場内にて、第2回を開催いたします。
 
いずれはこのモデルケースが、社会が求めている新しい業態の施設やサービス、あるいは働きかたの提案へとつながることを企図しています。
新しい家族の未来形でもあるこのイメージを共有して、ご体験・ご賛同いただければうれしいです。
 
 
ダンス保育園!!実行委員会 代表
アートプロデューサー
住吉智恵(TRAUMARIS)