終了 eje 展 @寺田倉庫 T-Art Gallery

 

 

TRAUMARIS|SPACEで3度にわたり個展を開催した
アートユニット eje が、
コレクター笹川直子さんのご推薦により、
寺田倉庫 T-Art Galleryで行われる展覧会に個展形式で参加いたします。

「ものおと」の展示と「おとゆ」のワークショップをいたします。
会場は、水辺から通り抜ける風が気持ちいい倉庫ギャラリーです。
ぜひともお運びいただき、ejeの作品世界をご体験いただければうれしいです。
 

住吉智恵
TRAUMARIS 代表
アートプロデューサー・ライター

 

 

コレクターとアーティスト vol.1
 
 
川内理香子展  推薦:鳥越貴樹氏
eje  展     推薦:笹川直子氏
原良介展    推薦:塩入敏治氏
 
 
 
このたび、寺田倉庫 T-Art Galleryにて、アートコレクターが推薦する若手アーティストを個展形式で紹介する展覧会シリーズ『コレクターとアーティスト』vol.1を、6月25日(木)から7月8日(水)まで開催します。
シリーズのキックオフとなる本展では、3名のコレクターがそれぞれ推奨する、3名の若手アーティストの個展を開催します。
当社は、多角的なアプローチでアートのサポートおよびプロモーションを行うことによって、天王洲アイルが日本の新しいアート文化の発信地になることを目指し活動しています。
本シリーズは、コレクターが選ぶアーティストの展覧会を通して、コレクター同士のコミュニケーションの場を活性化することが目的で立ち上げられた企画です。
また、シリーズを継続して開催することによって、新たなコレクター層を発掘し、アート作品をコレクションする楽しみを伝えていくことも大きな目的の一つです。
そして、当社が運営するアートコンペティション「TERRADA ART AWORD(テラダ・アート・アウォード)」とも連携し、国内、海外を問わず、有望な若手作家の活動を様々な角度から支援していきたいと考えています。
なお、展示期間中の7月4日(土・19-22時)には、2010年より計約50回開催されて来た月一の定例アートイベント「1st Saturday Salon(1SS)」を、同スペースで特別開催します。オープンでカジュアルな雰囲気の中で、アートをネタにたくさんの方と交流する機会を提供します。展覧会とあわせて、是非お楽しみください。
 
 
 

川内理香子

eje

原良介 installation view

 
 
 
川内理香子 
 
推薦コレクター:鳥越貴樹氏 
協力ギャラリー:waitingroom
 
川内理香子は、1990 年生まれ、現在多摩美術大学大学院美術学部絵画学科油画専攻在 籍中の、新進気鋭アーティストです。人間の生活に必要不可欠な「食」という営みに焦 点を当て、 食を通した人間同士の関係性やコミュニケーションをテーマに制作してきました。マネックス証券のプレスルームに作品を展示する公募プログラム「ART IN THE OFFICE」や、若手アーティストの活動を支援する公募展「Shiseido Art Egg」など、 著名な公募企画に次々と入選し、特に今年頭に開催された Shiseido Art Egg での個展 では、Shiseido Gallery でも恐らく初の試みとなった、ドローイングのみの展示という 意欲的な内容に挑戦したことが評価され、Shiseido Art Egg 賞も受賞しました。今回 の T-Art Gallery での企画『コレクターとアーティスト』では、ドローイング作品に加 えて、油彩のペインティング、針金で制作する半立体作品、そして大型のネオン管作品 など、多メディアでの制作に挑戦します。現在は、食を通した様々な風景から始まり創 造される、世界と世界の狭間の状況に興味を持っていると言う川内。メディアを横断して表現される、新たな展開に是非ご期待ください。
【個展】
2015 SHISEIDO ART EGG vol.9 川内理香子展「Go down the throat」資生堂ギャラリー、東京
【受賞歴】
2015 SHISEIDO ART EGG 賞
2014 第 1 回 CAF 賞 保坂健二朗賞、ART IN THE OFFICE 2014
 
 
 
eje
 
推薦コレクター:笹川直子氏 
協力ギャラリー:TRAUMARIS
 
eje (エヘ):
さまざまな事物を音でつなぐことを模索するアートユニット。
ejeとは「軸」を意味します。私たちejeは、ある事物と音楽の関係性から、
体験者の心に結んだ像を「軸」として試行していきます。
2013年「岡本太郎現代芸術賞」特別賞受賞。
メンバー:gÖ 杉原真樹 菅野舞弓 吉田奈美 有井慎 
http://www.eje.jp/
 
人は、いつも見ている空にも音楽を付けただけで涙することがあるそうです。全ての事物は、そのもの単体ではまだ空ろな皮相に過ぎないのではないか? ejeは 「音楽」 をその「皮相」 同士を紡ぐことに最も適したメディアと考えます。
身のまわりの使い古された物に、その物のためだけに作られた1曲の音楽が宿る作品「ものおと」。 目覚まし時計、ミニカー、辞書、こうもり傘……子供の時分からなじみ深い「もの」たちが無造作に散らばる部屋で、何か1つ手にとって小さな孔にイヤホンを挿して下さい。懐かしい感触と世界に1つだけの音楽が、頭と身体をいっぱいに満たします。音楽が記憶や感情と結びあい、目の前の風景は「もの」と「おと」と「ひと」のつながりだけが醸成する色あいに変化します。1時間もじっと耳を澄まして聴いていた子ども。「昔のことをたくさん思い出しました」と話す老婦人。辞書にひそむ音楽を聴きながら思い浮かぶ言葉を調べていた人。きわめて個人的な「ものおと」の体験は、乾いていた感情や記憶を水にひたすように甦らせます。密やかで親密な驚きに満たされるひとときが、目に見える世界さえ変化させる、たった1つでありながら、1人1人にゆきわたる不思議な作品です。
 
 
おとを食べるライヴ&ワークショップ「おとゆ」
 
「おとゆ」は、6種類のトッピングのおかゆを、それぞれの味のために作曲され、奏でられる楽曲を聞きながら、1つ1つ味わっていくワークショップです。人間は、日常使っている知覚の83%以上を視覚に頼っていると言われています。視覚以外の知覚の中で、特に味覚はそのパーセンテージが低く1%を切ると言われています。「おとゆ」は、その味覚(1%未満)を聴覚(11%)によって導くことで、美味しい←→不味い という単純な2方向のベクトルでしか使われていなかった知覚を別の領域に拡張する試みです。
 
7月4日(土)
eje  「おとゆ」ワークショップ&ライヴ
 
A 15:00~16:00 / B 18:00~19:00 
参加費:2500円(おかゆ・1ドリンク込)
ご予約:info@traumaris.jp
 
 
 
 
原 良介 
 
推薦コレクター:塩入敏治氏 
協力:加賀美令
 
原良介は、1975年神奈川県生まれ。2000年多摩美術大学美術学部絵画学科卒業、2002年多摩美術大学大学院美術研究科修了。現在は鎌倉にアトリエを構えて制作活動をしている。近年開催した主な個展 に、「project N 36 原良介」東京オペラシティアートギャラリー(09年)、「原良介」Yuka Sasahara Gallery(11年)、「原良介ー絵画への小径ー」茅ヶ崎市美術館(12年)、「天然」ゲルオルタナ(14年)などがある。2001年に「トーキョー ワンダーウォール公募2001」大賞を受賞。
原はここ数年一貫して木や草、森などの自然をモチーフにした絵画を制作してきた。しかし、それは具体的などこかの風景というわけではなく、むしろ日本的な自然観の根底にある思想を象徴するイメージの風景と捉えられる。
「日本的な自然観」というのは、原が最近大きな影響を受けたという、哲学者・梅原猛氏の「人類哲学序説」に記された論説による。分かりやすく言えば、日本には古来より草や木、石など大地を構成する万物に神が宿るとする八百万の神の思想が根付いていて、それが日本人特有の自然との距離感をつくり出し、継承されてきたということだ。
そして原自身も、日本各地の山間部を訪れるうちに、そのことを強く体感したという。
その日本人ならではの自然との距離感を視覚化すること。そして、その距離感を、人が絵画に対峙したときに感じる身体感覚に近づける。絵画という二次元の世界でどこまで、そしてどのようにそれができるのか。それこそが、近年の原が絵画制作において取り組んできた大きなテーマである。
今回の展示では、その取り組みを一歩深め、木の枝に絵画を掛けたり、あるリズム感を持って絵画を配置したりと、インスタレーションでも新しい展開を試みる。
 
【アーティスト・ステートメント】
絵画制作とは、三次元の身体を以って二次元の面に接触する行為です。それを私は次元の移動と捉えます。そこでは様々な情報交換がなされます。するとたまに、怪物のような存在に出くわすことがあります。それを私は捕えたいのです。歴史を振り返ってみると、怪物が怪物を消費してきたようにも見えます。まるで永遠に続くファンタジーのようですが、それを継続しているのは、今の私たちの身体の直感なのです。
 
 
 
 
会期   2015年6月25日(木)~7月8日(水)
入場料  無料
会場   T-Art Gallery
     寺田倉庫本社ビル2階 ギャラリースペース
開廊時間 午前11時~午後7時(会期中無休)
協 力  waitingroom、TRAUMARIS、加賀美令
URL   http://www.terrada.co.jp/event/gallery/
     https://www.facebook.com/events/1647677218780300/
 
 
会期中のイベント
 
7月4日(土)
eje  「おとゆ」ワークショップ&ライヴ
 
A 15:00~16:00 / B 18:00~19:00 
参加費:2500円(おかゆ・1ドリンク込)
ご予約:info@traumaris.jp
 
 
7月4日(土)
1st Saturday Salon(1SS)
 
毎月第一土曜日の20時頃から、恵比寿にあるナディフアパートのTRAUMARISにて、恵比寿・代官山・中目黒・広尾・白金界隈のアート関係者が集うイベントとして、6月まで開催されていた1st Saturday Salon(1SS)。
作家、コレクター、アートファンやこれからアートに触れたいというかたなどが各方面から参加し、毎回ミニトークなども開催されていましたが、今回は出張版としてT-Art Gallery にて開催。寺田倉庫のアート事業についてなどをご紹介します。
 
 
 
 
 
 
 
寺田倉庫「Terratoria」 地図
「T-Art Gallery」
東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫本社ビル2Fギャラリースペース
東京モノレール「天王洲アイル駅」中央口
りんかい線「天王洲アイル駅」B出口から徒歩約5分