2013年3月アーカイブ

 

 

白井美穂「春のめちゃく茶会」
イベント第2弾!

4月20日(土)19時〜21時

狂った帽子屋のティーパーティ
Mad Hatters' Tea Party

 


No Room.jpg

No Room 2008 ©Mio Shirai

 

出演:

建畠(京都市立芸術大学学長)

松井茂(詩人、東京藝術大学芸術情報センター助教

国広和毅  
http://kunihirokazuki.com/

六弦詩人義家  
http://yoshiie-kouno69.cocolog-nifty.com/blog/

queencrab(mari katayama + etoka)
http://shell-kashime.com/
http://www.takeoyamada.net/

杉本博司(アーティスト)


+オープンマイク(とびいり大歓迎!)


料金:1500円(w/1 drink)+投げ銭

予約:info@traumaris.jp

会場:TRAUMARIS|SPACE
   渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F 
   TEL 03-6408-5522 

URL:http://www.traumaris.jp

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      

青山健一 展 ポツネン

Kenichi Aoyama   Potsunen
 

2013515日(水)~616日(日)

 

 

 
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世界を股にかけるフリージャズオーケストラ「渋さ知らズ」のメンバーとして、

全公演の舞台美術とライヴドローイングを担当する、

アオケンこと青山健一の、2011年に続く2度目の個展を開催します。

震災から2年以上が経過し、浮かびくるさまざまな想念を背景に、

絵と画家のもつ本質ともいえる「ぽつねん」とした、孤独と無常の世界に

ふたたび戻ってきた、アオケンの絵画世界が展開します。

 

 

アオケンこと青山健一と、2011震災の5ヶ月後に絵画展をつくりました。

詩人チャールズ・ブコウスキーの言葉を、絵とともに展示に織り込むという、畏れ知らズのこころみでした。
そこでわかったのは、ブコウスキーの言葉も、アオケンの絵も、どんなときも変わらずぶっきらぼうで、ざらっとした感触や、やけっぱちのユーモアが、じたばたと生きる自分たちをクールダウンさせ、生の実感を突きつけてくる、ということでした。

アオケンの絵に現れる、まのぬけたガイコツや、ぬーぼーと立ち尽くす男、死んだ馬や羽ばたく鳥は、あいもかわらず荒涼とした景色のなかに「ぽつねん」と佇んでいます。
そこには寂寞感や孤独感も漂うのですが、むしろかれらは、まるで自分の意思や感情の湧き出るカタチすらとらえられずに、呆然と立ち尽くしているようにみえます。「虚無」というほどの達観した境地でもない、かぎりなく「無」に近い、無欲な「空っぽさ」が洞穴のように出迎えてくれます。

路地や田舎道に立つ道祖神のように、供えられた花や砂糖菓子の意味すらわからず、ただ日々の祈りや感謝のしるしを受けとめているだけの存在。その「ぽつねん」とした有り様に、寄る辺ない自分たちはどこか救われる気がするのかもしれません。

今回の展示でも、とにかく毎日たゆまず描いている絵を、ただただぶっきらぼうに、説明なしに見せます。
会期中は、アオケンの絵を利き手でないほうの手で模写をする、ワークショップを行います。元舞踏家のフードアーティスト・山フーズがそこに独創的な料理で参加します。

また今回も、渋さ知らズオーケストラきっての気っぷのいい男たちや、珍しいキノコ舞踊団の暴れん坊・篠崎芽美が、アオケンの絵の世界に引き寄せられ、ライヴパフォーマンスをおこないます。

 

TRAUMARIS アートプロデューサー・ライター

住吉智恵

 

●プロフィール: 

青山健一 Kenichi Aoyama

東京都出身。1995年から画家として活動を始める。既存のギャラリースペースだけでなく、ライブハウス、カフェ、路上、廃ビルなど場所そのものと共鳴するようなインスタレーションや絵画制作を行う。「渋さ知らズオーケストラ」のメンバーとして、ライヴの舞台美術全般を担当。ミュージシャンとのライブペイントや舞台美術など様々なジャンルの表現者とのコラボレーションも国内外で多数。最近はBEAMS Tなどのアパレルやアニメーションの制作も精力的に発表。国内各地で個展、グループ展多数。

http://aoken.info/

 

●会期中のイベント:
 

   6月9日(日) 15:0019:00

   利き手でないほうの手で描くワークショップ 

   料理:山フーズ(フードアーティスト)

   参加費:3000円(WS、料理、1ドリンク込み)

   予約:info@traumaris.jp

 

   6月15日(土) 20:0021:00

   絵とダンスのライヴパフォーマンス 

   出演:篠崎芽美(珍しいキノコ舞踊団)

   料金:2500円(1ドリンク込み) 

   予約:info@traumaris.jp

 

   5月30日(木) 20:00~

   ザ・ゴヤスレイ ライヴ

   出演:ザ・ゴヤスレイ from 渋さ知らズ

       辰巳光英(トランペット/テルミン)
       松原東洋(舞踏)
       青山健一(ビデオドローイング)

   入場料:2500円(1ドリンク込み)

   予約:info@traumaris.jp

 

●会場:TRAUMARISSPACE

    〒150-0013 渋谷区恵比寿1-18-4

    NADiff A/P/A/R/T F

    TEL 03-6408-5522 月曜祝日休

    16:00-24:00(日曜14:00-22:00

    URLhttp://traumaris.jp/space/2013/03/post-15.html

 

●問合せ・予約info@traumaris.jp
 
 
 
 
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4月12日(金)

ギュウちゃん♡乃り子さんの
壮絶な人生に
密着したドキュメンタリー
「Cutie and the Boxer」
サンダンス映画祭 受賞記念

篠原有司男
×
清水靖晃
 
トークセッション

 

CUTIE_Noriko_Ushio_Shinohara_stretches.jpg

1. CUTIE_Noriko_Ushio_Shinohara_stretches.jpg Noriko Shinohara (l.) looks in the camera as her husband Ushio stretches. From Zachary Heinzerling’s CUTIE AND THE BOXER, a documentary about the 40-year marriage of artists Ushio and Noriko Shinohara. Photo credit: Erik Jonsson.

 

 

ボクシング・ペインティングでも知られる、
戦後日本の前衛美術を代表する
芸術家「ギュウちゃん」こと篠原有司男。
同じく画家であり、彼を支える妻、乃り子。
ニューヨークに移り住み約40年、
共にアートだけを生活の糧とする日々を送る
彼らの苦難や挫折を描いたアメリカ人監督によるドキュメンタリー映画
「Cutie and the Boxer」(監督:Zachary Heinzerling)が、
第29回サンダンス映画祭にて、ドキュメンタリー部門の最優秀監督賞を受賞。

日本公開を秋にひかえ、また大分と川口での展覧会にあわせて
一時帰国するギュウちゃんと、
映画音楽を手がけた清水靖晃さんを迎え、クロストークを開催します。

靖晃さん書き下ろしの楽曲ほか、アルバム『シネフィル』『ペンタトニカ』
『バッハ・ボックス』からも数
曲挿入されたサウンドトラックの
貴重な音源を聴きながらの、丁々発止の爆裂トークにご期待下さい。

折しも続編公開中の、つつましくも壮大な偉業を成し遂げた
アートコレクター夫妻「ハーブ&ドロシー」と同時代に、
ニューヨークに生きてきたアーティスト夫妻の、
激しくも愉快な人生にべらぼうな刺激をもらえることまちがいなし!

 

日時:4月12日(金)
   20:00〜21:30

会場:TRAUMARIS|SPACE
   渋谷区恵比寿1-18-4
   NADiff A/P/A/R/T 3F 

   TEL 03-6408-5522

   
http://traumaris.jp/space/2013/03/412.html
   http://www.traumaris.jp


料金:1500円(w/1 DRINK)

予約:info@traumaris.jp
   03-6408-5522

 


『Cutie and the Boxer』ウェブサイト;
http://www.cutieandtheboxer.
com
 

『Cutie and the Boxer』Facebookページ:
http://www.facebook.com/pages/Cutie-and-the-Boxer/316034671754521


サンダンス映画祭 プログラム詳細:
http://filmguide.sundance.org/film/13063/cutie_and_the_boxer

 


 

CUTIE_Ushio_Shinohara_boxing_painting.jpg

2. CUTIE_Ushio_Shinohara_boxing_painting.jpg Ushio Shinohara working on a boxing painting. From Zachary Heinzerling’s CUTIE AND THE BOXER, a documentary about the 40-year marriage of artists Ushio and Noriko Shinohara. 
Photo credit: Patrick Burns.


 

CUTIE_Noriko_Shinohara_painting.jpg

3. CUTIE_Noriko_Shinohara_painting.jpg Noriko Shinohara working on a painting. From Zachary Heinzerling’s CUTIE AND THE BOXER, a documentary about the 40-year marriage of artists Ushio and Noriko Shinohara.
Photo credit: Zachary Heinzerling.

 

Yasuaki Shimizu 01_1.JPG

撮影:ファビアン・モンハイム Fabian Monheim

 

清水 靖晃 Yasuaki Shimizu
 

作曲家・サキソフォン奏者。1978年にアルバムデビューし、1978年にアルバムデビューし、1983年、「サキソフォネッツ」名義のプロジェクトを開始。その後、パリとロンドンに活動拠点を移し、3枚のアルバムを録音する。90年代後半、J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」を、史上初めてテナーサキソフォンのために編曲・演奏・録音。アルバム『チェロ・スウィーツ1.2.3』と『チェロ・スウィーツ4.5.6』を発表し、1997年に『バッハ・ボックス』でレコード大賞企画賞を受賞した。2006年、サキソフォネッツは新たに4人のサキソフォン奏者を迎え入れ、翌年、五音音階作品を収めた『ペンタトニカ』を発表。2010年にはサキソフォンとコントラバスのために編曲したバッハの「ゴルトベルク変奏曲」を初演し、好評を得た。音楽プロデューサーや編曲家としても活動し、映画やビデオ、さらにはインスタレーションやコンテンポラリーダンスなどの音楽制作も手がける。

www.yasuaki-shimizu.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白井美穂 「春のめちゃく茶会」
Spring Mad Tea Party / Mio Shirai

 

会期:2013年4月3日(水)~4月28日(日)

   4月4日(木)18:00〜
   オープニング&ポエトリーイベント
   ゲスト:松井茂(詩人from シニギワ、東京藝術大学芸術情報センター助教

   *4月5日(金)、4月12日(金)の20:00以降は
    他のイベントのため白井美穂の作品はご覧になれません。
    予めご了承下さいませ。

会場:TRAUMARIS|SPACE

 

 

Forever Afternoon.jpg

Forever Afternoon 2008  ©Mio Shirai

*クレジット詳細下記


 

TRAUMARIS|SPACEでは瀬戸内国際芸術祭への参加に合わせ、白井美穂の近作をご紹介します。

2008年、イギリス・サンダーランドでのアーティスト・イン・レジデンス滞在中にハイビジョン撮影によって制作され、国内ではBankART Studio NYKで発表された短編映画「Forever Afternoon 永遠の午後」を上映し、写真作品や新作ドローイングを合わせて展示いたします。

「めちゃく茶会」とは、ルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」の一章。
主人公である少女アリスが、気の狂った帽子屋のお茶会に同席し、三月ウサギやヤマネと共に繰り広げる、噛みあわない会話と不条理な世界のお話です。

この物語をベースにした映像作品「Forever Afternoon」は、2008-2009年、日英修好通商条約締結150周年記念の際に、イギリスと日本にて同時制作・発表されました。
 

 私が演じるアリスは、初めて島国・日本を船出し、
 欧州諸国を視察に訪れた使節の亡霊であり、
 異界で出会う他者たちと互いの像を映し合う奇妙な肖像ともいえます。

 本作の撮影は、ルイス・キャロルが実際に夏を過ごし、
 執筆を行った親族の邸宅があったウィットバーンの敷地内に、
 茶会のテーブルを置いて行われました。

 「鏡の国のアリス」に登場するチェス盤のシュルレアリスティックな世界を
 発想したと言われるヒルトン・キャッスルやトリニティ・チャーチなど、
 カメラはキャロルの足跡とその幽霊を追うように、
 イギリス北東部の自然とヨーロッパ文明との間を彷徨っていきます。

 映像では、劇中にヤマネが眠りながら語る「井戸の底の三人の少女」に
 姿形が与えられ、1つの言語がもつ複数の意味を女性たちが
 言葉通りの行為で再現し、キャロルの言語ゲームの中で起こる
 意味の分裂と統合をシンボリックに表象しながら、
 夢と現実が地続きになったような感覚を、観る者に与えます。

 (白井美穂)
 

一方、3/20より開幕する「瀬戸内国際芸術祭2013」では、「Overcome the Modernity」と題し、「鏡の国のアリス」に登場する赤の女王と白騎士の行為をモチーフにしたビデオインスタレーションを展示します。

カフェを併設したTRAUMARISでは、劇中と同じテーブルクロスがかけられたテーブルが、映画の鏡像のような茶席となり、茶会の客人として作品をご覧いただくことができます。

オープニングでは、詩人の松井茂氏をゲストに迎え、ルイス・キャロルの原文と矢川澄子の名訳の朗読をはじめとする、ポエトリーリーディングをおこないます。
また会期中には、世界にひずみをもたらす狂った帽子屋たるべきアーティストたちを招いた、不条理極まりないポエトリー&ライヴイベントも行われます。

ルイス・キャロルの描いた少女の空想世界は、大人になったつもりでいる私たちの想像領域をくすぐるように翻弄しながら、2会場を行き来いたします。

TRAUMARIS アートプロデューサー・ライター
住吉智恵



会期中のイベント第2弾!

4月20日(土)
狂った帽子屋のティーパーティ
Mad Hatters' Tea Party

出演:
建畠(京都市立芸術大学学長)
松井茂(詩人、東京藝術大学芸術情報センター助教
国広和毅  http://kunihirokazuki.com/
六弦詩人義家  http://yoshiie-kouno69.cocolog-nifty.com/blog/
queencrab(mari katayama + etoka)
http://shell-kashime.com/                 http://www.takeoyamada.net/

+オープンマイク(とびいり大歓迎!)
 

料金:
1500円(w/1 drink)+投げ銭

会場:

TRAUMARIS|SPACE
〒150-0013 渋谷区恵比寿1-18-4
NADiff A/P/A/R/T 3F 
TEL 03-6408-5522 月曜休
火〜土16:00-24:00(日曜14:00-22:00)

URL:http://www.traumaris.jp
info@traumaris.jp

 

プロフィール:

白井美穂  Mio Shirai

1988年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。1993年アジアン・カルチュラル・カウンシル日米芸術家交換プログラムにて渡米、以降2006年までニューヨーク在住。現在東京在住。
近年の展覧会に 「アーティスト・ファイル2008」 国立新美術館(東京)、 個展「Forever Afternoon」 Northern Gallery for Contemporary Art(イギリス)、BankART NYK(横浜)、2009年「第1回所沢ビエンナーレ 引込線」西武鉄道旧所沢車両工場、2011年 横浜トリエンナーレ特別連携プログラム「新・港村 小さな未来都市」、新港ピア(横浜)、個展「マジック・カーペット・ライド」ギャラリー古今(東京)、2013年 第3回東京アートミーティング「アートと音楽 共感覚実験劇場」東京藝術大学大学美術館、「瀬戸内国際芸術祭2013」宇野港エリア(岡山)等。
瀬戸内国際芸術祭では、宇野港のライブハウス「una」の外装、内部インスタレーション、ライブ企画全体を作品とし、宇野を「音と写真の町」としてExplosions(白井美穂+佐藤澄子)によるエリア企画も担当。また「あいちトリエンナーレ2013」に、「地球・爆」共作絵画プロジェクトの共同制作者として出品する。
http://www.mioshirai.com/

 

 

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Forever Afternoon 2008  ©Mio Shirai

Forever Afternoon was exhibited as part of 'A Gift to Those who Contemplate the Wonders of Cities and the Marvels of Travelling’ a sLab residency and exhibition project commissioned, curated and produced by Keith Whittle and Alistair Robinson, exhibited in collaboration with Northern Gallery of Contemporary Art and in partnership with BankART 1929, with support from The Graduate School of Film and New Media, Tokyo University of the Arts. 

Supported by Arts Council England, Daiwa Anglo-Japanese Foundation, The Great Britain Sasakawa Foundation, Central Saint Martins College of Art & Design and University of Sunderland.