2013年9月アーカイブ

 


flowers80.1 展
 

 

会期:2013年10月23日(水)〜11月10日(日)
オープニング:10月25日(金)19:00〜22:00
会場:TRAUMARIS|SPACE(恵比寿NADiff apart 3F)

 

 

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TRAUMARIS|SPACEでは、6人の同世代女性アーティストの作品を一冊に纏めた
2014年版カレンダーの出版にともない、そのオリジナル作品をメインにご紹介する
グループ展「flowes 80.1」を開催いたします。
 

 

 6 colors of 6 flowers  -「時間の窓」としての作品たち-  

 本企画は、多くの方々に現代アートの魅力を伝える為にアーティストによる
 自主企画としてスタートしました。コンセプトは、「日々眺める作品集」です。 
 誰しもの身近にある「カレンダー」という存在。それは、仕事や生活といった
 さまざまな「時と時」を繋ぐツールです。そのカレンダーの中にある私たちの
 作品は、絵や写真であると同時に、経過してゆく「時間」に寄り添う「窓」と
 いう役割を持ちます。 私たちとカレンダーを手にとってくださる方々の365日
 が、この「窓」を介し、煌めきながら紡がれますように。

 (今津景 薄久保香 大田黒衣美 狩野佳代 染谷悠子 津田久美恵)

 

その美しさや香しさに、さまざまな暗喩を込められ、愛されてきた「花」。
一方で、現代美術ではあえて禁じ手のように扱われてきたモチーフともいえます。
カレンダーにありがちな、無難なアートのクリシェともいえる「花」を
逆手にとったテーマのもと、新進女性作家がそれぞれの作風の「華」を競います。

ぜひとも本展について、各種メディア、ブログ、Facebook、Twitterなどで、
広報周知にご協力をよろしくお願い申し上げます。


TRAUMARIS アートプロデューサー・ライター
住吉智恵

 

● 会場

TRAUMARIS|SPACE
〒150-0013 渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F 
TEL 03-6408-5522 

月曜休 火〜土16:00-24:00(日曜14:00-22:00)

URL:http://www.traumaris.jp
info@traumaris.jp

 

● 会期中のイベント

 

flowers80.1
クロージング・トークセッション

11月10日(日)17:00〜18:30

ゲスト:橘賢一(WWD アートディレクター )    
    菊地良介(フォトグラファー)

 

●カレンダーについて
 

2013年9月下旬発売(予定)

初版600部

価格:2,500円(税別)

   先行予約特別価格 2,000円(税別)
   ご予約:info@traumaris.jp

企画;Flowers80.1

2014 年版テーマ:「Flower」

新進女性作家6名(今津景/薄久保香/大田黒衣美/狩野佳代/染谷悠子/津田久美恵)が
企画、2ヶ月を1名の作家が担当し、計6点の作品が掲載される2014年カレンダー。

 

● プロフィール:

 

今津 景  Kei IMAZU

1980年  山口県生まれ

2007年  多摩美術大学大学院美術研究科修了

2009年 VOCA展佳作賞受賞/2013第5回絹谷幸二賞奨励賞受賞

主な個展:「SHINING REPLACE」第一生命ギャラリー(東京) 2012/「PUZZLE」山本現代(東京)2013 主なグループ展:VOCA展2009上野の森美術館(東京)/「Painting Never Dies」YUKA TSURUNO、「ブラインドサイト- 盲視の知覚」MA2 gallery (東京)2012など
 

 

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Landscape with Vases © Kei IMAZU



 

薄久保 香 Kaoru USUKUBO

1981年 栃木県生まれ

2004年 東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業

2010年 東京藝術大学大学院美術研究科博士課程美術専攻修了博士号取得

主な個展:「Wandering season」TARO NASU(東京)2007/「UPlogist」Wohnmaschine(ベルリン)2008/「crystal moments」LOOCK(ベルリン) 2011など 主なグループ展:VOCA展2010上野の森美術館(東京)/ 「横浜トリエンナーレ2011OUR MAGIC HOUR」横浜美術館(横浜)2011/ 「ミニマル・ポストミニマル展」宇都宮美術館(宇都宮)2013など
 


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the night cycling after the rain ©Kaoru USUKUBO
 

 

大田黒 衣美 Emi OTAGURO

1980年 福岡県生まれ

2006年 東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業

2008年  東京藝術大学大学院美術研究科修士課程油画科修了

2009年  「アートアワードトーキョー2008」グランプリ受賞

主な個展:「大田黒衣美 個展」青山|目黒(東京)2013予定/「project N 55」オペラシティ・アートギャラリー(東京)2014予定 主なグループ展:「アートアワードトーキョー2008」丸の内行幸地下ギャラリー(東京)2009/「採光-let in light- 企画:KAYOKOYUKI」新宿眼科画廊(東京)2012/「大庭大介キュレーション"TRICK-DIMENSION"」tolot:heuristic SHINONOME2013(東京)など
 


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sleeping flower ©Emi OTAGURO
 



狩野 佳代  Kayo KANOU

1980年 群馬県生まれ

2004年   東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業

2009年   東京造形大学大学院造形研究科美術領域修了

主な個展:「sleep」switch point (東京) 2007/「room in the room」hiromiyoshii farm (東京)2010/「内臓の地図 」新宿眼科画廊(東京)2013 主なグループ展:「里」/ 甑アートプロジェクト(鹿児島県甑島)2008/東京ワンダーウォール2004 東京都現代美術館(東京)/「Truth - 貧しき時代のアート」hiromiyoshii(東京)2009など
 


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夏の赤い花 ©Kayo KANOU
 



染谷 悠子 Yuko SOMEYA

1980年   千葉県生まれ

2004年   東京造形大学造形学部美術科絵画専攻卒業

2006年   東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻版画科修了

主な個展:ギャラリー覚 (東京)2006/小山登美夫ギャラリー(東京)、大黒屋サロン板室温泉 大黒(屋那須塩原)2007/小山登美夫ギャラリー(京都)2010/8/ART GALLERY/ Tomio koyama Gallery (東京)2013 主なグループ展:O gallery(東京)2005/Highpoint Center For Printmakingka (ミネアポリス)2007/ Richard Heller Gallery (サンタモニカ)2008/ など
 


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2013年.8月.ドローイング。水曜日 ©Yuko SOMEYA



 

津田 久美恵 Kumie TSUDA

1980年   神奈川県生まれ

2003年   東京藝術大学美術学部彫刻科卒業

2005年   東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了

主な個展:「At This Moment」TKGエディションズ(京都)、「Perfect is Not Perfect」小山登美夫ギャラリー板室温泉大黒屋(那須塩原)2009 /「Sketch for Getting Used to New Things」 Rena Bransten Gallery(サンフランシスコ)2012 主なグループ展:「INDEX#3 -経験の効用- 」市原研太郎氏キュレーションart project room ARTZONE京都造形芸術大学(京都)、shin-bi京都精華大学(京都)、トーキョーワンダーサイト本郷(東京)2007/「Paul Clay」Salon 94 Bowery(ニューヨーク)2011

 

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I will see another scenery when this cup is filled  ©Kumie TSUDA


 

CLAUDIO COLUCCI展 

invisible world

 

 

会期:2013年10月9日(水)〜10月20日(日)
オープニング:10月11日(金)19:00〜22:00

会場:TRAUMARIS|SPACE(恵比寿NADiff apart 3F)


 

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photo: Nacasa & Partners


 

TRAUMARIS|SPACEではデザイナー、クラウディオ・コルッチによるインスタレーションを展示いたします。
 

クラウディオ・コルッチは、1965年スイス・ロカルノで、オーストリア人の母とイタリア人の父とのあいだに生まれ、ジュネーヴ、パリ、ロンドンでデザインを学びました。フィリップ・スタルクの事務所で働いた後、パリで共同オフィスを設立。その後、留学中のガールフレンドに会うために訪れた東京の文化と人々に惚れ込み、そのままIDÉEの専属デザイナーとして活動しはじめます。やがて1998年「CLAUDIO COLUCCI DESIGN」を設立、現在は、東京、パリ、ジュネーヴ、上海、北京のオフィスを拠点に、各国でインテリアやプロダクトのプロジェクトを手がけています。今春には、これまでの活動の集大成となる作品集「KALEIDOSCOPE」を出版、個展「COLOURISTIC!」を」を代官山ヒルサイドフォーラムで開催して注目を集めました。
 

「COLOURISTIC!」展でも展示された、キノコ型のガラスのフラワーベースは、光、色彩、映像を施すことで照明としても愛されてきた代表作です。しかし、そのキノコ雲を彷彿させるデザインに、常にハッピーでユーモアに溢れ、ときに官能的なビジュアルプレゼンテーションを心がけてきたクラウディオ個人の、原子力エネルギーに対する危機感が込められていたことを知る人は少ないでしょう。

天体物理学者Hubert Reevesが、2011年フランスの雑誌「La Vie」に寄せたテキストには、原子力についてこのように言及されています。

" It is a technology for the angels, too dangerous to entrusted to humans. In other words, we do not let children play with matches."

"それは、人類に委託するには危うい、天使たちのためのテクノロジーである。言い換えれば、我々は子供をマッチで遊ばせはしない。


このReevesの言葉に基づいて、クラウディオは自身の作品について以下のメッセージを綴っています。

Inspired by Hubert Reeves and by this simple maxim, I created an installation recalling the fragility of the nuclear threat and the temptation to man on this energy.

Through a random walk that reflects more a playground for children than imminent nuclear threat, a series of mushroom clouds composed the plan, colorful and friendly, designed like a Japanese manga.

The public is invited to walk through the installation without ever touching a single piece, so fragile it may explode has the least caress!

These 20 vases, "sculptures-sequences" are all different, each freeze a moment of the explosion. Each piece is made of transparent glass or fluorescent color.

ユベール・リーブスのシンプルな格言に触発され、私は、核の脅威と、原子力エネルギーの誘惑に対する人間の脆さを、観る人に喚起するインスタレーションを制作しました。差し迫った核の脅威を示すよりもむしろ多くのことを映しだす、子どもの遊び場のような、日本のマンガのようにカラフルで親しみやすい設計プランで、キノコ雲のシリーズのあいだをそぞろ歩く展示構成をしています。それぞれ異なる爆発の瞬間を凍結した、この半透明あるいは蛍光色のベースは、非常に注意深く扱わなければならない脆弱なものであり、観客は作品に触れずに空間を歩くように誘なわれます。
 

「COLOURISTIC!」展ではサイケデリックな蛍光色の光を帯びていたこの作品を、本展ではよりストイックなアプローチで展示することで、そのデザインコンセプトの輪郭をよりくっきりと伝えようと試みます。
仮設の棚に整然と設置されたベース(ランプ)は、微かなサウンドとほの白い光を放って、空間に浮かび上がります。その特徴的な「フォルム」と「色」が、観る人の感覚に与える“刺激”を通して、デザイナーである彼がこれまであえて言葉に置き換えようとしなかった"メッセージ"が、フィジカルに浸透することを企図します。

TRAUMARIS アートプロデューサー・ライター
住吉智恵

 

サウンドデザイン:TISSUE



● 会場:

TRAUMARIS|SPACE
〒150-0013 渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 3F 
TEL 03-6408-5522 
月曜休 火〜土16:00-24:00(日曜14:00-22:00)

URL:http://www.traumaris.jp
info@traumaris.jp

 

● プロフィール:

クラウディオ・コルッチ CLAUDIO COLUCCI

1965年スイス・ロカルノ生まれ。イタリア人の父とオーストリア人の母をもつ。 幼少期を大自然に囲まれたスイス・アルプス地方と南イタリアで過ごす。ジュネーブのデコラティブ・アート校のグラフィック・デザイン科を卒業後、パリのENSCI-les Atelier校にて工業デザイン、その後、交換留学生としてロンドン のキングストン工業大学でデザインを学ぶ。1996年より東京をベースに活動。1998年にクラウディオ・コルッチ・デザインを設立。商業空間インテリア、ディスプレイ、プロダクトデザイン、インスタレーション、グラフィック、アートなどを多岐にわたり手掛ける。ダイナミックな曲線と独特の色彩感覚、豊かな素材使いが織り成すユーモア溢れるデザインスタイル、上質な空間づくりに定評がある。 現在、日本、中国、フランス、スイスをベースにグローバルに活動中。主なクライアントに、Hermès、三井不動産レジデンシャル、GODIVA、IDÉE、KENWOOD、DOUTOR、Renault、Pirelli、GUZZINI、Chistofle、Agnes B等がある。

出展/受賞: シックアートフェア・パリ、マイアミ・バーゼルアートフェア、ギャラリーPerrotin、カルティエ財団現代美術館、ミラノサローネ国際家具見本市、ギャラリーFumi(イタリア・ポルトチェルボ/ロンドン)、ポンピドゥー・センター、サンフランシスコ近代美術館、ギャラ リーMitterand+Cramer、Tokyo Designers Week、メゾン・エ・オブジェ1999 クリエーターズ・オブ・ザ・イヤー受賞、エルデコ クリエーターズ・オブ・ザ・イヤー2003 等多数。

 

●会期中のイベント:


10月14日(月祝)
15:00〜17:30

キノコ型ガラスベースを使った、
花のワークショップ

講師:中村俊月(華道家、フラワーデザイナーSYUNKA)

参加費:5,000円(花材、1ドリンク込み)

*ベースにほどこしたいアレンジがあれば画材や素材をご持参下さい。
 

クリアーのガラスベースと、透明アクリルのテーブル&チェアーで構成した空間で、中村俊月氏による花材と道具のアレンジ、レクチャーにより、ガラスベースに思い思いに植物を活けこむ。水族館をつくったり、表面にペインティングしたり、ものを詰め込んだり、、自由に表現するワークショップ。クラウディオ自身も参加する。参加者は使用したベースを購入することもできる。

 

プロフィール:

中村俊月 NAKAMURA SHUNGETSU

華道家、フラワーデザイナー、SYUNKA主宰。
1975年横浜生まれ。華道・相阿弥流師範。日本とヨーロッパの美学が融けあったスタイルは、数多くの5ツ星ホテルやファッションメゾン、セレブリティの邸宅でその真価を開花させている。知識と経験に基づいた企画力とデザイン力、日本トップレベルの仕入れルートを併せ持ち、リピーターになるクライアントが絶えない。現在、白金に「SYUNKA」を構える。

 


10月12日(土)19:30〜20:30

トークセッション
『Story and Message in Design work process –
ストーリーやメッセージの込められたデザインワーク』

出演:津村耕佑(ファッションデザイナー、アーティスト)
   クラウディオ・コルッチ(本展デザイナー)
進行:住吉智恵(アートプロデューサー、ライター、TRAUMARIS主宰)

参加費:1,000円(1ドリンク込み)

 

プロフィール:

津村耕佑 KOSUKE TSUMURA


ファッションデザイナー。FINAL HOMEディレクター。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科教授。三宅一生氏の下、パリコレクションに関わる。究極の家は服であるという都市型サバイバルウエアー「FINAL HOME」を考案する。第52回装苑賞受賞。第21回現代日本美術展準大賞受賞。第12回毎日ファッション大賞新人賞受賞。第3回 織部賞受賞。ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展。上海ビエンナーレ展。MoMAニューヨーク近代美術館・SAFE DESIGN TAKES ON RISK展出展。「ドクメンタ13」(ドイツ・カッセル)出展。フィロソフィカル ファッション1:FINAL HOME出展。金沢21世紀美術館 デザインギャラリー出展。森美術館 開館10周年記念「LOVE」展。

 

 

 

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