"fill" ローンチ/ヲノサトル "舞踏組曲" 発売記念ライヴ&トーク
腦内舞踏会
日時:10月1日(土)20:00 開演
料金:予約 2000円 当日 2500円(ともに1ドリンクつき)
第1部 舞踏組曲 - ライブダブ
演奏:ヲノサトル
第2部 トークセッション
「ルイ14世はミラーボールの夢を見たか?」
ゲスト:沼野雄司・速水健朗
2011年10月1日。電子音楽レーベル"fill"は、その始動と第1弾CD『舞踏組曲』発売を記念し、ここに一夜限りの舞踏会を開催する! ただし、この舞踏会においては、聴衆による一切のダンスはこれを禁ず! 律動への脊髄反射で無自覚に踊り続けるアンシャン・レジームの時代は終わった! ワルツ、メヌエット、サラバンド… 封印されたバロック時代の宮廷舞踏を21世紀に強制解凍し、強引にも電子音響音楽の歴史に接続する企て、
それが「腦内舞踏会」である!
第1部<舞踏組曲 - ライブダブ>は、全7曲の『舞踏組曲』を、誰ひとり聴いていない発売当日にもかかわらず解体し、あらかじめ再構築して呈示するライヴ・コンピューティング・パフォーマンス。続く第2部<ルイ14世はミラーボールの夢を見たか?>では、中世の西洋貴族社会から今日の匿名的フラッシュモブに至るまで、決して尽きない人類の舞踏欲望とは一体何なのか、トークセッションによってその核心に迫る。出演は"fill"主宰のヲノサトルに加え、現代音楽の尖端領域を研究する気鋭の音楽学者・沼野雄司、そしてポップカルチャーの裏歴史を走査し続けるライター・速水健郎。
さあ、ラストダンスを踊るのは誰だ!
現代音楽からエレクトロポップまで幅広い作風で知られる音楽家。芸術ユニット『明和電機』にオルガン奏者「経理のヲノさん」として関わり続け、ムード音楽バンド『ブラックベルベッツ』鍵盤奏者としても活動。高音質データ販売限定のアルバム『ヲノサトル・ムードコア・ポッセ LIVE at 音楽実験室新世界」(http://ototoy.jp より9月2日発売)に続き、10月1日には電子音楽に特化した新レーベル「fill」をローンチ。2007年から冷凍保存していた音源を最新のDSDテクノロジーでパワー・マスタリングしたニューアルバム『舞踏組曲』を第1弾として発売。
沼野雄司(桐朋学園大学准教授/音楽学)
武蔵野音楽大学、東京芸術大学大学院を経て、同大学院博士後期課程修了。2008~09年ハーバード大学客員研究員。著書に『リゲティ、べリオ、ブーレーズ前衛の終焉と現代音楽のゆくえ』(音楽之友社)、『光の雅歌』(共著、春秋社)、『日本戦後音楽史』(共著、平凡社)など。
パソコン雑誌の編集を経て2001年よりフリーランス。