4/4 Adrian Favell 出版トーク&パーティ

 

 

エイドリアン・ファベル 出版トーク&パーティ

4月4日(水)

 

Adrian Favell

Before and After Superflat

A Short History of Japanese Contemporary Art 1990 - 2011

刊行記念トークイベント


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ゲスト:Adrian Favell
    中ザワヒデキ
    三田村 光土里
    青山悟
    住吉智恵

日 時:4月4日(水) 18:30-20:00
会 場:NADiff a/p/a/r/t 1F店内

入場無料(予約不要)
※30名様以降は立見となりますのでご了承ください。

アフター・パーティ:20:00-
会 場:TRAUMARIS(NADiff A/P/A/R/T 3F)

 

『Before and After Superflat』の発行を記念し、
著者であるエイドリアン・ファベル氏をお招きした
トークイベントを開催いたします。
著者による本書のプレゼンテーションの後、
ゲストアーティスト(中ザワヒデキ、三田村光土里、青山悟)、
アートライターの住吉智恵と筆者による
ディスカッションが行なわれます。(日英通訳あり)

 

 
 

Adrian Favell(エイドリアン・ファベル)

『Before and After Superflat
A Short History of Japanese Contemporary Art 1990 - 2011』

村上隆の「スーパーフラット」ムーブメントの世界的な成功の後、日本の現代アートに対する国際的なアート界の見方は、渋谷や秋葉原で見受けられる様な“ポップカルチャー”が全てであった。“Cool Japan”が終焉を迎えた今、新たなヴィジョンを探す時期がきたのではないだろうか。“Before and After Superflat”は、1990年、バブル崩壊以降の日本で、経済不況や社会破たんなどにもまれながら生まれてきた日本のアートシーンについて書かれたものである。村上隆や奈良美智の成功、そして1990年代、2000年代に活動した主要なアーティストについて紹介するとともに、現在注目されているアーティスト、キュレーター、ギャラリスト、アートライターの動向について書かれている。また森美術館や東京都現代美術館といった機関や、横浜トリエンナーレ、越後妻有トリエンナーレ、瀬戸内芸術祭といった国際芸術祭についてもとりあげている。3331アーツ千代田に見られるような都市の中で主導的役割を担うアートの施設も取り上げ、「現在の日本では最も面白いアートはホワイトキューブの外で起こっている」と筆者は論じる。そしてエピローグは東日本大震災後の日本のアートに関する記述で締めくくられる。




Profile



エイドリアン・ファベル Adrian Favell

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)社会学部准教授として勤務後、現在、パリ政治学院社会学部教授。2007年(独)国際交流基金 安倍フェローとして日本へ来日して以降、日本の現代アートシーンに関するオブザーバー、ライター、キュレーターとして日本と海外にて幅広く活動している。ART-iTをはじめとする日本のオンライン・マガジンではブログを執筆し、幅広い層からの支持を得ている。また、日本国内のみならずArt Forum や Art in Americaといったような海外での執筆活動も展開。英国生まれ、パリ在住。


中ザワヒデキ Hideki Nakazawa

日本人男性美術家。1963年新潟生まれ。千葉大学医学部卒。1983-1989年、アクリル絵画。1990-1996年、バカCG。1997-2005年、方法絵画。2006-2009年、本格絵画。2010年以降、新・方法。宣言「方法主義宣言」「新・方法主義宣言」。2012年、方法主義を脱退。著書「近代美術史テキスト」「西洋画人列伝」「現代美術史日本篇」。特許「三次元グラフィックス編集装置」「造形装置および方法」。CD「中ザワヒデキ音楽作品集」。


三田村 光土里 Midori Mitamura

愛知県生まれ。蚤の市で見つけた古い写真やドレス、滞在先の土地で出逢った風景、自身や家族のエピソードなどからインスパイアされた物語を写真、映像、立体作品、言葉のインスタレーションとして発表。上質の短編を読むような、人生の甘美と苦みのエッセンスを円やかに醸造させたその味わいは、アジアのアートには数少ない、成熟した大人の表現として、根強く評価されている。2005年に文化庁の招聘によりフィンランドに1年間滞在。近年の主な個展・グループ展に、2006「グリーン・オン・ザ・マウンテン」ウィーン分離派館・ゼセッション/ウィーン、2007「ガルテン」ラムフロム・ザ・コンセプトストア/東京、2008「Art&Breakfast」HIGURE 17-15 cas/東京、「Midori Mitamura @ヨコハマ」創造空間9001/横浜、2009「彼女のドレスの紫の花 Purple Flower in her dress」グリッタ・インザム・ギャラリー/ウィーン、「部屋の中の惑星で」府中市美術館公開制作室/東京、文化庁「DOMANI・明日」展 国立新美術館/東京、2011「クワイエット・アテンションズ-彼女からの出発-」展/水戸芸術館・現代美術センター。近年ライフワークとしての滞在制作プロジェクト「Art&Breakfast」を世界各地で展開し、ストックホルム、東京、ベルリンに続いて、2011年オーストラリア・メルボルンのモナッシュ大学美術館で開催。


青山悟 Satoru Aoyama

1973年東京生まれ。ゴールドスミスカレッジ(ロンドン)テキスタイル学科を1998年に卒業、その後2001年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学修士号を取得し、現在は東京を拠点に活動。業務用足踏みミシンによる刺繍の絵画作品を発表し続けている。近年の主な展覧会に、「六本木クロッシング2010:芸術は可能か?」森美術館/東京、「複合回路 vol.5 接触領域―青山悟」galleryαM/東京、「TWIST AND SHOUT:Contemporary Art from Japan」バンコク芸術文化センター/バンコク、2011年、堂島リバービエンナーレ参加、個展「芸術家は人生において6本の薔薇を真剣につくらねばならない」MIZUMA ART GALLERY/東京、2012年開催中の「メグロアドレス」目黒区美術館に出展。


住吉智恵 Chie Sumiyoshi

アートプロデューサー、アートライター。東京生まれ。慶応義塾大学文学部美学美術史学専攻卒業。NADiff A/P/A/R/Tにてアートスペース&カフェ、TRAUMARISを主宰。ほか各所でジャンルを超えた多彩な展示やライヴパフォーマンスイベントを企画する。2008年「オフビート談話室」(ヨコハマトリエンナーレ公式イベント)、2009年 チャイコフスキー「くるみ割り人形」全曲演奏会 映像企画(サントリーホールほか 映像:植原亮輔と渡辺良重 from D-BROS)、「ロートレックの夕べ」(Bunkamuraザ・ミュージアム 出演:mama! milk、阿部海太郎、映像:植原亮輔と渡辺良重(D-BROS)、「KAWOLとEPOの歌のアルバム(MAGICROOM??)、2010年「いしいしんじの花まつり」(曹洞宗東長寺本堂)、2011年「自家発電ナイト」(TRAUMARIS|SPACE)、「Parrot by Art Project」(六本木ヒルズ、AXIS 映像:山口崇司)、篠崎芽実(珍しいキノコ舞踊団)ソロ公演、2012年「志村信裕 恵比寿幻燈祭 Dress」、「南風食堂 オオカミと娘」(以上TRAUMARIS|SPACE)、またwebアート文芸誌「TRAUMARIS|BOOK」を不定期発行している。
WEB:http://traumaris.jp/

http://www.nadiff.com/fair_event/adrianfavell_talk.html