終了 eje ものおと/音溶け、今年も

 

 

eje 

ものおと/音溶け、今年も
 
eje  monooto / otodoke, this year again

 
5月7日(火)〜5月12日(日)
 
オープニング:5月7日(火) 19:00-22:00
 
 
 
 
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さまざまな事物を音でつなぐことを模索するユニット「eje」(エヘ)。

昨年、TRAUMARISとSUNDAY ISSUEで発表した作品「ものおと」が、

2013年度「第16回岡本太郎現代芸術賞」特別賞を受賞いたしました。

 

今年も爽やかな季節に、最新作を含む「ものおと」をご覧いただきます。

さらに、1〜2人用の小さな蚊帳のなかで、お茶と映像と音楽による

風変わりなもてなしを味わうパフォーマンス作品「音溶け」を

週末の全4回にわたり、上演いたします。

 

会場:

TRAUMARIS|SPACE

渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff APART 3F

03-6408-5522

16:00~24:00(日曜14:00~22:00)

月曜定休

 

音溶け パフォーマンス(要予約):


日時:5月11日(土) 15:00/19:00

    5月12日(日) 15:00/19:00

お代:2000円(1ドリンク込み)

定員:各回6組8名 (うち2組は2人用蚊帳にご案内します)

    *ご予約の際には

     1)日時 
     2)1人用蚊帳かあるいは2人用蚊帳か

     をかならずお伝えください。

予約:info@traumaris.jp

 


ものおと/音溶けについて。
 

 

お気に入りの音楽を携えて外へ出かけたとき、

いつもの町並みが、いつもの空が、映画の一場面のように

あざやかに映り、ときには涙ぐんだことはありませんか?

 

ejeの作品づくりは「この世の物事はすべて、

そのものだけでは虚ろな皮相に過ぎないのではないか」

という疑問から始まります。

彼らはその皮相同士を結び、無意識下に潜む記憶や感情を

紡ぐために最も適したメディアを「音楽」と考えます。

 

 

「ものおと」

 

目覚まし時計、ミニカー、辞書、こうもり傘、揺り椅子・・・

子供の時分からなじみ深い「もの」たちが

無造作に散らばった部屋がそこにあります。

何か1つ、手にとってみてください。

小さな孔を見つけたらイヤホンのプラグを挿してください。

 

川崎市立岡本太郎美術館での受賞記念展示では、

子どもにも大人気だったといいます。

きわめてパーソナルな「もの」と「おと」を、

美術館というパブリックな場で公開することで、

いろいろな思わぬ出来事が起こりました。
 

 

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「音溶け」

 

外界とのあいまいな皮膜としての蚊帳のなかで

映像と音楽のうつろいと共に、お茶の小宇宙を漂います。

 

  五感から染みわたり、浮遊しながら溶けていくなにか。

  それらは境目をうしない、自分自身も溶けていくような

  まどろみに引き込まれていきます。

  考えることをわすれて、感じながら味わう。

   「音溶け」は新しいひとときを与えるアートだと思います。
 

  三田村光土里(アーティスト)

 

白い箱から、あなたのティーバッグをひいてください。

ひとりずつ静かに、その部屋にお入り下さい。

蚊帳のなかに入って、ポットにお湯が注がれるのを

外の映像と音楽に、ただ心ゆだねてお待ち下さい。

お茶が湯に溶けだしたとき、茶葉のまにまに漂うのは? 

「音溶け」もまた形式的にカテゴライズするのがむずかしく、

またそれがみずみずしいといえる作品です。

お茶のもてなしの一連の時間の流れのなかに

そのとき、その人だけの、心映えの景色が見えてくる。

スペースに吊った薄い蚊帳のなかで

各回8名(6組)の方だけがひそやかな風景を体験します。


 

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きわめて個人的な「音溶け」と「ものおと」の体験は、

眠っていた感情や記憶を、水にひたすように甦らせ、

ずっと前からそこに存在するような錯覚さえもたらします。

密やかで、親密な驚きに満たされる、そのひとときは

目の前の世界を新しい色あいに変化させ、

それはたった1つでありながら、1人1人にゆきわたります。

 

TRAUMARIS アートプロデューサー・ライター

住吉智恵

 

 

artist’s statement

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{音溶け}

 

あなたには、あなたの蚊帳に入っていただきます

そこに1杯のお茶が注がれ、茶葉は徐々に染み出します

 

でもね

 

染み出したのはほんとうにお茶だけかしら?

 

 

 

eje (エヘ)とは

 

人は、いつも見ている空にも、

音楽を付けただけで涙することがあるそうです。

 

という事は、ある事物は、それ単体ではまだ皮相にすぎないのではないか?

ある事物と、体験者との関係性から生まれたものが本質ではないか。


ejeとは「軸」を意味します。

 

空と体験者との関係性から生まれたものこそが軸(本質)であり、

空はただの皮相に過ぎない。

 

私たちejeにとって作品は皮相でしかなく、

ある事物と体験者の関係性から生まれるものを軸(本質)として試行して行きます。

 

http://www.e-j-e.com/

 

 

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