終了「TANGO」森山大道、ダニエル・マチャド

 

 

TANGO
 

ダニエル・マチャド 森山大道

 

会期:8月17日(金)- 9月30日(日)
 

会場:TRAUMARIS|SPACE

 

 

 

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                                  Buenos Aires  @Daido Moriyama


 

この晩夏から初秋にかけ、TRAUMARIS|SPACE では、南米アルゼンチンのブエノスアイレスとウルグアイのモンテビデオで育まれた音楽とダンス、さらに街に色濃く漂う匂いを追体験する写真展「TANGO」を開催します。

ウルグアイの港町モンテビデオ出身の写真家ダニエル・マチャドは、タンゴダンサー独特の身体の使い方と動線に着目します。ひと組のカップルのさまざまなポーズを画面上に過剰に増幅させる手法で、夥しい数の踊り手がひしめき合うミロンガ(ダンスパーティ)の熱気が充満するような、ユニークな写真作品を制作しています。

また、バンドネオンと女性の脚を対比させたシリーズでは、まるで生き物のようなムーヴメントから切ない音色を奏でる楽器と、タンゴそのものを象徴する女性のしなやかな身体を思いがけない視点でとらえました。

あわせて、今秋にはロンドンのテートモダンで大規模な個展が予定されている写真家・森山大道が2005年に発表した「ブエノスアイレス」のシリーズから、未発表作をふくむプリント約10点を新たなセレクションでご紹介します。

長年にわたり、森山氏が憧れ続けた街・ブエノスアイレスは、熱く乾いた空気と共に、そこに逞しく生きる男女の肌と吐息から匂い立つ芳醇で濃厚な香りを、写真家の全身の眼に焼きつけました。街角や酒場ですばやくかすめ取られたモノクロの陰影は、古都に深く刻み込まれた歴史となまなましい現実を、冷徹なまでに雄弁に物語ります。

会期中には、アルゼンチン出身のプロのタンゴダンサーによるパフォーマンスや、京都を拠点にヨーロッパに活動の幅を広げるコントラバスとアコーディオンのユニット「mama! milk」によるオリジナル楽曲を核にしたライヴを予定しています。

 

住吉 智恵
TRAUMARIS主宰。アートプロデューサー・ライター


 

会期中のイベント
 

● 8月18日(土)18:00-22:00

 オープニングパーティー
 * NADiff apart2F、 G/Pギャラリー「うつゆみこ展」と
  同時開催となります。

 

● 9月1日(土)20:00 開演

アルゼンチンのタンゴダンサーによるパフォーマンス

詳細>http://traumaris.jp/space/2012/08/91-salon-tango-la-vida-es-un-tango.html

協力:高橋コレクション、TANGO ORIGIN

 

● 9月14日(金)20:00開演

mama! milk  

Live in TANGO

http://traumaris.jp/space/2012/06/914-mama-milk-live-in-tango.html

http://www.mamamilk.net/
 

 

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         Piernas y Bandoneon  @Daniel Machado