And Zone 「と」の空間に火をつける
ーそのあとに
上映会
7月6日(金)
日時:7月6日(金)
16:00〜 パフォーマンス映像の上映
20:00〜 引き続きの上映とトークセッション
出演:泉イネ(美術家)、林道郎(美術批評家)、廣田あつ子(ダンサー)、
中村恩恵(ダンサー・振付家)、Dance Sanga/清水美由紀 吉田真由美
会場:TRAUMARIS|SPACE(恵比寿NADiff apart 3F)
http://www.traumaris.jp
入場料:1000円(1ドリンク込み)
予約:info@traumaris.jp
「And Zoneー『と』の空間に火をつける」は、
美術家の泉イネ、美術批評家の林道郎、ダンサーの廣田あつ子、
ダンサー・振付家の中村恩恵とDance Sangaによる、
絵と言葉とダンスが「立体交差」するセッションです。
2011年夏、HIGURE 17-15 casで初めて試みたコラボレーションが、
2012年2月、上野の森美術館でさらに異なる領域の表現者を巻き込み、
「朝:時差の光」「昼:磁場の眺め」「夜:接触の淵」という、
3つのセッションが生まれました。
マティスの絵画の、軽やかに輪舞する女性たちの光景から
インスピレーションを得たそのパフォーマンスは、
アーティストたちが同じ時空を共有し、対話的パフォーマンスを重ね、
ささやき、共振、すれちがい、融合、切磋......と変化していく、
まさに「クリエイションの現場」そのものでした。
この夏、その3回のセッションの記録映像をパラレルで上映し、
トークによる新たなセッションをおこないます。
出演者がまとまった映像を見るのはこの日がはじめて。
現場では自分のポジションから見えなかった出来事をまのあたりにし、
また新しい、ささやかな「火」がつくことでしょう。
お客さまもダンサーも同じ時間と空間に在ることで、
予想を超えた愉しいことがおこるかもしれません。
撮影 長塚秀人
衣装 成田久
リーフレットデザイン 菊地敦己
イネが中村恩恵さんを初めて視たのは、2年ほど前、紙の上でした。
ある舞台の写真に引き寄せられ、それを持ち帰り、制作部屋の壁に
しばらく飾り眺めていたことが、このダンスセッションの事の始まり…
時と経て、中村さんと出会い、Dance Sangaのダンサーや
廣田あつ子さんに出会います。
どういう事、もの、をつくるのか、という目的より先に、
お互いの持っている想像力をもっと直に知りたいが為にはじめた
ダンスと絵のセッション。
2011年6月にHigure17-15cas(日暮里)で最初の試み、
2012年2月には、旧知の西洋美術史/批評の林道郎さんによる
言葉の要素も含めて、上野の森美術館ギャラリーにて
And Zone -「と」の空間に火をつける- を試みました。
イネの他プロジェクト「未完本姉妹」の始まりにも位置する、
マティス/ダンスの前身といわれる「生きるよろこび」へ、
何時か舞い戻り、あの林の奥で輪舞する6人の女達が描かれた、
絶妙な絵を思い浮かべながら、このダンスと絵のセッションは
これからも様々な場所や人と出会い、その時々に姿を変えて
進んでいくような気がしています。
まだ事は始まったばかりなのです。
泉イネ(美術家)