TRAUMARISレシピ集ZINE

 

 

GOLDEN recipes
of
TRAUMARIS
 
 
TRAUMARIS|SPACE
人気カフェメニューのレシピ集をリリース
 
 
 
 
 
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TRAUMARIS|SPACEでは、
2015年6月にギャラリー&カフェをクローズするまで
カフェでご提供してきたメニューから
とくに人気のあった定番のレシピをいくつかセレクトし、
ご紹介するZINEをリリースいたします。
 
 
“ GOLDEN recipes of TRAUMARIS ”
 
illustration:EKKO
design:Takeo Yamada
text & photo:Chie Sumiyoshi
publisher:TRAUMARIS 
 
 
 
〈お知らせ〉
 
制作が遅れておりましたTRAUMARISのレシピ集ですが、
とりあえずのサンプル版ができあがりました。
 
日頃FBでもアップしていたiPhoneのスナップを使用したため、
印刷の仕上がりがあまりよくないのですが、、涙
レシピは充実しているのではないかと思っております・・!
 
そこで、TRAUMARISのカフェメニューに縁のある方々から
すてきなコメントをいただきましたのでご紹介(敬称略)。
みなさま、ありがとうございました!
 
住吉智恵(アートプロデューサー)
 
 
 
 
 
 
どのメニューも上質なアートのように繊細な味でした。
レシピには書かれていませんが、住吉家秘伝の魔法もかけられていたと思います。
 
三田村光土里(アーティスト)
 
 
 
制作で憔悴しきっているときに、お口の中によみがえる味がありました。
ほどよい塩気に包まれた、お肉と大葉とチーズの、とろけるようなハーモニー。。
それは、なにを隠そう、「ミルフィーユカツレツ」だったのでした。
個展がはじまったら、思う存分食べられるのだと、涙目でぐっとがまんしたほどです。
わたしは、ひとりで、そして友人と、そしてお客様と、このカツレツを、
会期中に思う存分食べ、元気になったのです。
 
川上 和歌子(アーティスト)
 
 
 
『腹が減ってはアートはできぬ。』
トラウマリスのコンセプトは、食もアートも人間的だったなと、
かつてキッチンに立ち、お料理を手伝った私は振り返ってしみじみ思う。
気取りなく直球で、どのメニューも美味しかったトラウマリスのレシピが
ZINEになると聞いて最初に欲しがったのは、元隠れスタッフの私です。
 
猫沢エミ(ミュージシャン、Bonzour Japon編集長、文筆家)
 
 
 
トラウマリスで個展をさせていただいた期間、僕は毎日のように通いました。
定時になるとダイニングに家族が集まるようなそんな日々でした。
おかしいな~。夕飯を済ませてきたのにトラウマリスに来るとまた食べたくなる。
個展期間中はそうやって1日4食になってしまう日々でした。
内緒にしてましたが、実はあの2週間で2キロ太りました。
 
池田光宏(アーティスト)
 
 
 
体の軸をシャンと伸ばすようなアート作品とのふれあいと、
ちょっぴり異国の香りのする体にじんわり染みる美味しい料理と、
ワインを片手に笑う住吉さんの顔。それが混在するのがトラウマリスで、
恵比寿の東口を出ると、そんな湯気ののろしがいつもあがっている事に
勝手に安心感を感じていました。
恵比寿に降り立つと、ちょっと寂しい気持ちになっていた最近でしたが、
このレシピ本の中にあの湯気のにおいがずっと存在していることをがとても嬉しくて、
レシピ見ながら調理して、ひとりほくそ笑みながら食べたいとおもっています。
 
小桧山 聡子(「山フーズ」、舞踏家)
 
 
 
ありそうで無かったトラウマリスのごはん。オープニングに足しげく通ったのは、アーティス展示作品のテーマに合わせたごはんも狙い目だったから。このレシピブックがあれば、他にない美味しさの秘密を愉しめて、作れて、味わえます。
 
鏑木朋音(エディター・ライター)
 
 
 
家庭料理延長と標榜しつつ、絶対にマネできない、これぞさりげないプロレシピ。小粋なサイドディッシュにも舌鼓。このメニュウ達こそ、ビバ! TRAUMARIS|SPACE。
ミルフィーユカツレツの、薄切り豚ロース、チーズのコンビネーション、大葉、そしてサクッの皮が生みだす渾然一体のとろけるカルテット。このさりげないプロの味こそトラウマリスメニュウの金字塔。何度も活力もらいました!
 
西山裕子(M&Aディレクター 元ナンジョウアンドアソシエイツ)
 
 
 
 
 
 
(「はじめに」本文より)
 
 
フリーランスでアートジャーナリストの活動をはじめて
10年ほど経った2003年から2015年までの約12年、
TRAUMARISという屋号でアートバーとギャラリーを主宰しました。
 
六本木にあったアートバー TRAUMARISでは、
〈ちびっこシェフ フクヲ〉こと細江福男くんのキッチンカー
『ステラコリス』や、料理上手のバーテンダー・武田新太郎と
アイデアを出し合い、お酒のアテになる、ひと手間かけた
バーフードをお出ししました。
 
ビル閉鎖に伴う解散の後、心機一転、
2010年に恵比寿のNADiff apartビルで、誰も試みたことのない
「食事のできるギャラリー」をめざしてTRAUMARISを再開。
展示空間に引けをとらないほど十分なスペースのある
本格的なオープンキッチンを設えます。
 
私たちにとって普段ギャラリーでの滞留時間は短く、
長居できない緊張感があります。
劇場やライブハウスに空腹のまま駆け込んだときは、
なかなか落ち着いて楽しめないことがあります。
 
夜遅くまでアートと、ライヴやパフォーマンスを楽しみながら、
ちゃんと食も満足していただきたい。
仕事終わりに慌ただしく作品に触れるのと、
食やお酒や会話もともに味わい、ゆっくり時間を過ごすのとでは
まったく違う体験になるはず。
 
そう願って、長年銀座で店を営みながら料理を教えてくれた母のレシピと、
20代からノリタケカンパニーなどで食文化に関わる仕事をした経験から
覚えたレシピをメニューの軸としました。
 
この小冊子では伝えきれない多様なメニューがありますが、
特に人気の高かったメニューからいくつかのレシピをお届けします。
素朴な家庭料理もあれば、異国の宮廷料理のアレンジもあります。
 
いずれも基本の料理知識とスキルがあれば、
カンタンな手順で作れるものばかりです。
どうぞみなさまの食卓にもときどき登場させていただければうれしいです。
 
食の文化とはまさに〈口づて〉で伝わり、残っていくものだと思うからです。
 
TRAUMARIS 主宰
アートプロデューサー・ライター
住吉智恵